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Web制作をはじめる前に

2022.08.26

「取り敢えずサイトが欲しい」と言ったような漠然とした内容の制作依頼はわりと多く、内容をよくヒアリングしてみると、予算や内容的には無理してサイト制作をする必要は無いのでは?と思うような場面もあったりします。

今は簡単なWebサイトなら誰でも手軽に作れてしまうようなツールがたくさん溢れていますし、ターゲットによってはWebサイトよりもSNSの方がよく閲覧されている場合もあります。

飲食店などの業種は特にそうだと思います。
飲食店においてはWebサイトがちゃんとあるかどうかよりも、Google Mapで検索した時にちゃんと必要な情報が出てくるか、Instagramで見た時にユーザーが興味をひきそうな写真が掲載されいるか、が重要ですし、今となってはそれが当たり前となっています。
そこを差し置いて無理にWeb制作をするのは費用対効果が釣り合わないと私は考えております。

※ドメインに関しては早い者勝ちなので、追々オリジナルドメインのサイトを制作することを念頭に、一先ず取得したいドメインを確保しておいても良いかもしれません。(維持費用も年間数千円程度なので)

言われるがままのオーダーはお引受けしません

弊社では依頼されれば何でも制作するというスタイルはとっておりません。
限りのある予算やマンパワーをどう効果的に使うべきか。本当に今必要なツールは何か?
それらを熟考し、お客様とのヒアリングを重ねた上で、最も最適なツールの制作・ご用意に向けて進行していきます。

前述したように飲食店等の場合、サイト制作よりもGoogle Mapでの登録(いわゆるMEO)やInstagramでの集客方法の方にまずは注力すべき。と言った提案をするケースもあります。
MEOやSNSに注力して、Webサイトは会社情報等を簡易的に載せる程度に留めることで制作費用を抑えるのもありだと私は考えています。

また、弊社では「こういう感じのサイトを作って!」と言うオーダーをそのまま受けるスタイルはとっておりません。
その理由としては、デザインには必ず「理由」があるからです。
その企業のビジョン、目的、価値基準、それらを踏まえて具現化されたものがデザインです。

ただただビジュアル面でのデザインだけを先行させて制作しても、企業としてのビジョンや目的、本当に伝えたいことがユーザーに何も伝わらなければ意味がありませんし、根っこが固まっていないデザインだと、その後に追加で作られるクリエイティブのクオリティーや方向性にもブレが起こる可能性が非常に高いです。

そう言ったことを防ぐためにも、予め事前に企業のビジョンや目的、指針などをしっかりとヒアリングさせていただきそれらを踏まえた上で、デザイン制作に入らせていただいております。

これまでにちゃんと言語化されてこられなかったお客様でも、このヒアリングを機にちゃんと言語化することで、スタッフ同士の共通認識が生まれたり、改めて企業としての方針が明文化され、デザインのみならずコピーライティングの部分でも非常に進行し易くなります。

Webサイトは育てるもの

Webサイトを納品した瞬間にそれまでの熱が瞬く間に消えてしまうお客様も少なくありません。
確かに制作プロジェクトが進行するにあたり、デザインが出来上がり形になっていく過程はテンションが最も高くなる瞬間だと思います。
そしてリリース時には一仕事終えた達成感があります。
しかし、それはまだ始まりに過ぎません。
よく勘違いされるのが、Webサイトを制作(もしくはリニューアル)すれば、勝手にユーザーに見てもらえる。と言うことです。

これは

「広い海に無数浮かんでいる小島のどこか一つの島に店を建てたので、どうか見つけて来てください!」

と言うのと同じようなことだと言えます。
何も発信していないのに、ユーザーはよほどピンポイントでその座標を知らない限り、その店を見つけようが無いのです。

故に、Webサイトは根気強く、ユーザーにとって興味をひくもしくは有益な情報を発信し続ける必要があります。
「発信は苦手」そう仰る企業様は非常に多いです。
かく言う私もその一人です。

しかし否応なしにこれから「コンテンツを発信する力」(またはコンテンツを作成する力)はますます重要となっていくことは必須だと考えられています。

サイト運営の業務の一つとして「コンテンツの発信(作成)」。これまでにこの業務が無かった企業は、これも企業としてこれからはちゃんと検討すべき事項なのだと思います。

では、それらを踏まえてどんなサイトを制作すれば良いのか?
更新方法は?運用方法は?

弊社にお任せください。
最適な方法をご提案できるように最善を尽くしてお手伝いさせていただきます。

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