今回紹介するのは2014年に制作したフライヤーです。
NaHeek Presents vol.4 コント!ンポラリーシアター『オオカミ少年の1生』の舞台になります。
主催のNaHeekさんとは、僕がバレエのレッスンを受けに行ってからの付き合いで、なんだかんだ長い付き合いになります。
本当に素晴らしい先生で、バレエの「バ」の字も知らない僕に丁寧に手ほどきしていただきまして、バレエ未経験者は是非ともレッスンを受けてみていただきたい。そんなNaHeekさん、ニューヨークでの暮らしも長く、その感性から作り出される舞台は涙あり笑いあり、テクニックあり、とかなり個性的な舞台になっております。
フライヤー制作の依頼をいただいた時には、まだ舞台の脚本の全容は見えず….。タイトルのみを頂戴しました。
そこからは僕の想像力の出番です。(笑)
「オオカミ少年」と聞くと、はい。思い浮かぶのはあのお話です。そのイメージから、今回のフライヤーはちょっとアンティーク風の海外の絵本の表紙。みたいな感じにしたいな。と浮かびました。それから海外の絵本を色々漁ってみました。
ビビビッ!ときたのが、昔の本に描かれている独特な描写方法の絵。調べてみたら版画などで用いられる方法で、エッチングと言うやつです。とは言え、僕は自分の絵が好きではないので(笑)今回はフライヤーのモチーフで使用する絵を友人の絵描きさん、壬生田晃宏氏に依頼しました。
いやぁ、絵描きさん凄いね。僕のイメージ通りに仕上げてくれて本当に素晴らしい。感謝!
確かね、格好良くと言うよりも、ちょっと間抜けっぽい感じで描いてね〜。みたいなオーダーをした記憶がぼんやりとあります。(笑)
仕様:B5サイズ/両面カラー/紙質:上質紙/イラスト:壬生田晃宏
本当なら紙にクラフトペーパーなんかを使用すると、もっとリアリティと雰囲気のあるアンティーク感が出せると思うのですが、予算にも限りがございますので、比較的スタンダードな紙質 コート紙/マットコート紙/上質紙 の中から肌触りの良い上質をチョイスしました。
たぶん個人的に上質紙がとっても好きなんだと思います。(笑)
とは言え少しでも….と思いアンティークっぽい古紙のような加工を施しました。
僕が作るフライヤーのほとんどは上質紙のような気がします。色の発色も勿論大事なのですが、触った時の感触。ここをとっても重要視してしまうんですよね。これって現在の科学では絶対にWEBでは分からないところじゃないですか。触感。モニター越しでは絶対に分からない、伝わらないもの。だからこそリアルでみて欲しい。だからこそ敢えてそこにこだわりたい!と言う思いがあります。
それって、舞台にも通ずるものかな。って思うんです。TVでもない、映画でもない、舞台なの!リアルでしか分からないものがそこにあるの!って。
僕はWEBデザイナーでもあるので、基本モニターがワークスペースにはなるのですが、そう言った紙などのリアルにもこだわりがあるのは、少し特殊と言うか一つの強みかなぁ〜。と最近は思ったりしております。